IWABEメッセージ
第221回 税金と私心
第58期の決算月となる6月末日が近づいてきます。売上高は昨年並ですが全員努力の結果、営業利益と未成工事は満足が出来きました。特に銀行に対して借入金は一年間を通じて皆無であり安心な資金繰りでした。しかし、8月末日には身を切られる思いで納税しなければならなりません。過去では自己資本の充実と健全経営となる喜びがありました。今回はなぜか地方税となる事業税等を納めることが悲しくなります。社会貢献のため、這い蹲りながら努力してきたのに、これほどまでに行政の遣りたい放題で裏切られてきたからです。
建設業は決算年度内で完成した工事を売上高として計上します。だから、完成引渡し物件であっても入金は全てではなく、その上約束手形での決済もあります。だから現金化だけではないのです。税金は物言わず、利益の約半分は即金で支払わなければならなりません。とても過酷なものです。その上に予定納税があります。その額は確定後納税額と同額に近いのです。だから、利益金は手元には残らりません。設立58年間の積み重ねで自己資本の充実があったればこそ、資金に対して安心していられるのです。優良会社ならば自己資本比率が50%以上必要です。当社はそれをクリアーしていますが来期59期は利益について苦しい1年になりそうです。全員一致での努力を期待しています。
どことなく言葉に遊びを感じる話し方をする人がいます。話しが巧みで流暢です。耳には快いのですが、少しも中身がない。説得力があると錯覚しているが、魅力不足で軽薄な感じがして真剣に話す気がしません。社員諸君よ、上辺だけの話だけはするな。トツトツとした語り口でいいから、人の話しをよく聞き、魂から奔り出た言葉を発して下さい。気軽に税金を使う政治家と役人たちよ。全身全霊を傾けて、感動を伴って、安全、 安心のため利用して下さい。訥訥でもよい。一生懸命に戻して下さい。58期を回顧しつつそのご尽力に対して心から御礼申し上げます。