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第232回 旗日

 昔は「旗日」というのがありました。我々の年令は、どなたでもよく存じです。国民の祝日にはどこの家庭でも日の丸を掲揚したものです。4月29日は何の日かな。5月3日はそして4日は?5日は子供の日です。このごろは、実態として、日の丸を掲揚する家庭は大変少なくなってしまいました。日の丸も国歌も軍国主義につながるからけしからんと言って、日教組は、入学式・卒業式での国旗掲揚と国歌斉唱に強く反対してきました。だから、若い人達は、「旗日」という概念を知りません。自国の国旗や国歌に反対するのは世界広しといえども日本ぐらいのものでしょう。残念です。日本人は卑屈になりました。国会で自衛隊は暴力装置と言った指導者の如くです。日本人の素晴らしい民族性まで否定しているとしたらとても悲しいことです。阪神淡路大震災のときも、このたびの東日本大震災においても、自衛隊、消防、警察、そしてボランティアの方々、本当にご苦労様です。ほとんどの市民がきちんと順番を守って援助物資を受け取っていました。この日本人の素晴らしさを「人生の冬」の時代を迎えた人は、若者達に話し聞かせてもらいたい。不幸にして、「旗日」という言葉を知らない子供達のために。日本人の良さを見直させましょう。
 「美姫、涙のレクイエム」という見出しに感激をしました。大震災の被災者へとエキシビションでは滑るアンコールで、モーツァルトの「レクイエム」を選んだのです。ミサ曲ということで、自分の思いを乗せた死を悼む名曲。これには満員の観客から万雷の拍手を浴び、日の丸が乱舞しました。そして、感極まって涙を流したのです。これが日の丸であり君が代であると思います。3月11日を旗日として国民の記念日とすべきだと思いました。「畑をおこすと、ようけおる。ミミズやらムカデやらなで、種まいて、雨降って、日が照れば、芽出てくる。葉っぱが育ちゃあ、穴空ける虫が出るけんど、食べてくれる蛙やら燕が来るんでお米や野菜が出来りゃ、おらたち人間がいただく、ぐるぐるまわっとる」一日も早く立ちあがれ東日本。

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