IWABEメッセージ

Messages

第238回 命がけとご飯がけ

 イソップ童話は他のグリムやアンデルセンなどの子供向け童話と違って、一つひとつの話しに貴重な人生の教訓が盛り込まれています。それも現実的で、奥深い真実を語った教訓ばかりで、それだけに、よりよき人生の構築に大いに役立つことに気がつきました。著者独自の視点から秘められた本音をより現実的にそして実践的に思いしらされ、読書とはこんなに楽しいことかと感じページを繙きました。
 「命がけのウサギ」の話しを分析してみようと思います。「命がけとご飯がけ」の話しです。人間は生活が安定すると徐々に真剣さを失いモチベーション(動機付)が低下してくる。その代表が公務員や東電等のような独占企業だと思います。公務員(先生)は、定年退職後は現役時代の約7割前後の共済年金が恩給という形で入っており、本人の死後は、その恩給はそのまま妻に受け継がれます。存命中はもちろんのこと、死後もいっさい家族の心配なくあの世に旅立つことが出来ます。人間は危機感があってこそ、いい仕事、偉業を成し遂げることができるのです。このように安定していては低下するのは当然だと思います。東日本大震災での東電然りです。独占企業で競争相手がいませんから、現状維持のみで危機管理が行われていたとはとうてい思えません。「予想外であり、想定外だった」を繰り返すばかりで、「想定内」を唱える人は誰ひとりといない。完全な平和ボケが相当進んでいたとしか考える外にありません。これは制度・環境の問題なのです。人間は安全、安定した環境に置かれると、ピーターの法則通り、誰もが無能レベルに達してしまいます。
 それを防ぐためには、国レベルで法律を換えて制度の変更が必要なのです。たとえば議員定数の削減、自衛隊、警察、消防を除く公務員改革が早期に必要となります。日々「命がけ」で戦っている諸君、有難う。感謝致します。公務員は「ご飯がけ」です。
 こんな大不況下であっても我社は不滅です。二十一世紀はいわば「命がけ」の時代ですから、普段「ご飯がけ」で生きている人が心配です。「命がけは常にご飯がけに勝る」その通りです。ご安全に。

岩部建設株式会社 〒470-2345 愛知県知多郡武豊町字西門74番地 TEL 0569-72-1151

© 2006 Iwabe Corporation