IWABEメッセージ
第246回 リスク管理の発想を身につける
東日本大震災は1000年に一度といわれます。一瞬にして幸せを根こそぎ奪っていくのが超大型のアクシデントです。個人レベルでもいつでも待ち構えているアクシデントは数知れません。「安全で当り前」と思っているそのことが問題であり、最低限のリスク感知力は身につけておく必要があります。企業倒産が話題になるこのごろです。心に刻んで下さい、「お金との付き合い」を。借金の連帯保証人には、”絶対になるな”。借りた人間が返せなくなれば、その債務を全額かぶらなければいけないのが連帯保証人で、いつ爆発するかわからない地雷を枕に寝るようなものです。その怖さを知らず、友人や親戚などに頼まれると、つい断り切れず印鑑を押してしまう人が少なくありません。挙げ句のはてに、多額の借金を背負わされ、人生をおかしくしてしまう人が後を絶たないのです。まして会社が倒産した話しも多い。「借りる目安はついているんだ」と言って、「絶対に迷惑はかけないから」の決まり文句を口にします。貸すほうに信用がないのは百も承知で、早晩、返済に行き詰るのははっきりしている。だから、連帯保証人を付けさせるのであって、回収のターゲットは、ハナから借り手ではなく、保証人なのです。言い換えれば取り立てるために貸すのです。お金は怖い、又その借用書の文面にも注意を要します。大変な事にもなりかねません。だから、連帯保証人はその最たるものなのです。「必ず一ヶ月以内にお返しするから」と努めて明るく振る舞う。それを信じて貸したら最後、まずお金は返ってきません。こんな些細な不信が大きな亀裂になり大切な人々を失うことになり、自分自身も不幸を背負う人生を歩かなければなりません。特に金融機関に対して信用はしていても決して安全ではないと心に刻むことです。では、断る方法はあるのか。こんな言葉はいかがですか。ウソであっても「いやあ、俺も借金があってさ、力になりたいのはやまやまなんだけど申し訳ない」。しかし、今、ある金は○○万円だからといって差し出すことです。世の中、不況の波は一歩づつ近づいています。参考にして下さい。ご安全に。