IWABEメッセージ
第220回 腹を立てぬ呪文
「おんにこにこ、はらたつまいぞや、そはか」。液体空気で冷却したガラス管の中に意気を吐きこむと、息の中の揮発性物質が固まり、無色に近い液体になります。怒った人の息は数分後、管の中に栗色の滓が残ります。苦痛や悲哀(かなしくあわれなこと)の時の滓は灰色で、後悔をしている時は淡紅色になるそうです。その栗色の滓を鼠に注射すると神経が過敏になります。激しい嫌悪を抱いた人の息では鼠は数分間で死んでしまうそうです。1時間人が嫌悪をしつづけると80人を殺せる毒素を出し、この毒素は従来の科学の知る限り最強の猛毒となるそうです。「おそろしや、おそろしや」です。特に赤子や幼児には最悪となります。ほんとうに考えて下さい。「おんにこにこ、はらたつまいぞや、そはか」 と唱えて、子供達を守って下さい。まちがいなく名言の呪文です。
新潟や福井の水害に、真っ先に災害救助として駆けつけたのは、地元建設業であり、これは自分達の使命であるとして駆けつけたのでした。次は地元の役所であり、最後が自衛隊でした。しかし、マスコミは一度として書きませんでした。横浜市ではあまりの低価格で、入札参加すら出来ず、工事も受注できそうもないので災害時救助の辞退申請をしました。災害という社会にとっての苦難に対して、地元の建設業はある意味で「抗体」であり、中和の作用をします。国民生活の安全確保のため行政はその大切さを認識し共存する方針に変更して、市民生活に必要だとの認識を第一に掲げなければならないでしょう。老子の言葉に「我に三宝あり。一に曰く、慈。二に曰く、倹。三に曰く、敢えて天下の先と為らず」というのがあります。慈はおもいやりのこと、倹は倹約。三はあえて天下の先をとらずということであり、二千五百年の昔からの教えです。この精神は、日本の地域建設業者に今も息づいています。これこそ根本にあり、道徳・修身というもの全てを律しています。義理と人情、そして、恩返しという歴史を守り維持し地域に貢献する覚悟が今も生きているからです。それが地域の建設業者です。生まれた時からの至誠でもあります。(至誠 :きわめて誠実なこと)