IWABEメッセージ
第227回 働く意義
今年も数日を残し苦しかったこの一年間を締め括る。働く意義とは何なのかと考えてみましょう。私たちは皆、生きるため、そして家族を養うために、お金を稼がなくてはなりません。しかし、もし働く必要がないほどに裕福な環境に生まれたとしたらどうでしょうか。
時折、のんびりした時間を過ごすのは楽しいものですが、もし毎日を無駄に過ごしていれば、いずれは耐え難いほど退屈してしまうでしょう。働くことには、給料を貰う以上の何かがあると思います。仕事は精神的満足を与えてくれます。事実、仕事を通じて、人生の新しい意義を見つけることもあるのです。だが、一方仕事を続けていくことは大変なことでもあるのです。長期にわたって人知れず努力を重ねなくてはなりませんし、非常に困難なことにチャレンジしなくてはならないときもあります。もし義務感だけで仕事をするのなら、それはただ単に辛いだけのものになってしまうでしょう。義務感だけで何年も働く事は、まさに耐え難いことです。それでは辛い仕事を生きがいのあるものに変えるにはどうしたら良いでしょうか。地中52mのパイル、高強度コンクリートの打設、有害ガスとの戦い。そして、予算と工程、それを「仕事は楽しい」と考えるべきか、「辛く苦しい」と思うかどうかでしょう。これこそ、自分自身に言い聞かせながら、意識的に努力を重ねることにより、本当に心から仕事が好きになれるのです。建設人は、生涯を通じて仕事を持てるかどうかで、一生の幸不幸が決まります。まず、己の働く姿とその意義を見つけ、生きがいのある仕事として下さい。
我々は、県下一の技術集団です。ひとりでできることには限界があります。上司・部下・同僚等といった周囲の人々と協力し、自分から積極的に仕事を求め、「渦の中心」で働いて下さい。本当の喜びと醍醐味を味わうためにも引き入れ巻き込むことです。新しい年を迎えるにあたり、仕事の結果だけでなく、人生の目標も決定して下さい。社員並びにご家族の皆様に対し一年間のご労苦に感謝申し上げ、ご健勝を祈念いたします。