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第235回 夏休みの宿題

 遥かなる宇宙への挑戦。小惑星探査機「はやぶさ」の帰還カプセルがゆめたろうプラザに展示されました。「はやぶさの父」川口淳一郎先生が来町し講演会が開催されました。スタートはペンシルロケットです。(旧)日本油脂武豊工場でテスト。村田博士、糸川英夫先生(小惑星のネーミングがイトカワ)。種子島にある壮大なH2Aロケットの発射装置。全て武豊町がスタートなのです。世界に誇るその固形火薬こそ「はやぶさ」に通じます。それが六貫山産なのです。サイエンス(科学)は楽しい。
 これを建設に当て嵌めてみましょう。お父さん達の研究は安城市の新幹線駅前計画で高層ビルです。鉄筋コンクリート造(免震構造)、その規模は17階建で、高さ53.85m、延面積は11,796?であり、112戸の大型マンションです。そこで一歩前に進みましょう。建築技術は進歩していますが、エベレストの山々より高層な超々々々ビルは建てられるでしょうか。はっきり言ってそれは不可能とされています。なぜでしょうか。地球には「重力平衡形状」という性質があり、ある高さ以上になると、どんなに強大な基礎をつくっても、下層部が粘土のようにゆっくり広がり低くなるからです。それでは現在の研究での上限の高さはどうでしょう。エベレストに聞いてみましょう。ケルン(頂上)より低いはずと答えます。名古屋駅前の高層ビル乱立で景色が一変しました。近日には「第2豊田」ビルがランドマークとして建設されます。地上25階、地下4階で高さは115mです。しかし、新JRビルはなんと226mの高さを誇るそうです。そこで、見上げると高層ビルの窓は空や街の景色を映し魅力的な風景を演出してくれるでしょう。しかし、大地震で壊れはしないがガラスが落下しないでしょうか。確かに気になります。当然に安全対策は万全にしてあります。ガラスとサッシの間の隙間を十分にとってあり、建物の歪みが伝わらない設計とし、さらに割れても大丈夫です。超強化ガラスの施工です。しかし、高層ビルの最上階は40?の横揺れはあります。建物はサイエンスの塊りであります。より高く、より強く、より美しく、若い技術者達の時代が待っています。

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