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第242回 恩を知る

 先人から礼儀の本意を教えられました。「お施主様の会社や社長宅の方角には足を向けて寝ない」といえるほど常に感謝の気持ちで接しなさいと二言目には強く指導されたのです。その姿勢がおのずと先方に伝わり、贔屓という力添えが生まれ、それに応える人間が誕生し両者の心が通い会う職業人となり潤いある仕事人となるのです。今も昔もその心の豊かさが恩を知る最たるものの一つなのです。つまり、天地万物の一切の恵みが分かってくる。それを心意気とでもいうのか。花ひとつ見ても、今まではただ綺麗だなという程度だったものが、素晴らしく深い美しさが分かってくる。恩を知るということは無形の富であって、無限の価値を生みます。起工式等の施工者として挨拶をするとき心から湧く感謝の気持ちが正しく恩の一言であると信じます。こんな本を読んだことがあります。宝塚歌劇団の伝説の教えです。
 それは「ブスの25箇条」とありました。いつ誰が何んのために貼り出したのか不明です。全ての団員がその前で足を止め見入ったそうです。その戒めは何も女性だけを対象としたものでなく、社会人のあるべき姿を逆説的に示したものであり延いては人から愛され、運を呼び込む資質といえるのではないでしょうか。「ブスの25箇条」を写します。(1)笑顔がない(2)お礼を言わない(3)おいしいと言わない(4)目が輝いていない(5)精気がない(6)いつも口がへの字の形をしている(7)自信がない(8)希望や信念がない(9)自分がブスであることを知らない(10)声が小さくイジケている(11)自分が最も正しいと信じ込んでいる(12)グチをこぼす(13)他人をうらむ(14)責任転嫁がうまい(15)いつも周囲が悪いと思っている(16)他人に嫉妬する(17)他人につくさない(18)他人を信じない(19)謙虚さがなく傲慢である(20)人のアドバイスや忠告を受け入れない(21)なんでもないことに傷つく(22)悲観的に物事を考える(23)問題意識を持っていない(24)存在自体が周囲を暗くする(25)人生においても仕事においても意欲がない。共に当て嵌めて生活の糧にしよう。ご安全に!

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