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第254回 いつやるか。今でしょう。

 バブルとは気泡のことです。1980年代後半から90年代初頭の好景気をバブル経済といいます。株価や地価の異常な高騰に代表され実体以上に膨れ上がった様子です。その夢は呆気なく潰れ地獄を味わうことになります。現在では、アベノミクスといって、日銀の黒田総裁も方針通り円安、株高への動きを示しインフレ経済を誘導しています。世界動向もさることながら膨大な財政赤字により増税するしかないことが理由で、消費税8%~10%と資産税等の大幅値上げになります。そのためムードアップが必要なのですが、二度とバブル時の轍を踏まない様に自省することです。論語の一節に「得るを見ては義を思う」とあります。「儲け話しは、ちょっと待て」という教えです。座って半畳、たらふく食って一升半です。欲を出すなということです。儲かる方法を知っている人は黙っています。静かにセッセと貯めています。みんなで儲けようよ!と声高にいう奴は胡散臭いものです。欲に目が眩んだ人の前だけに話はやってきます。騙す方は真剣で、そんな顔はなんとなく分かるものです。心して慎重に考えましょう。大き過ぎなくて豪華ではないか。立派過ぎではないか。身の丈に合わないものは、所詮我が身から離れていきます。今日を生きる。この時のために孔子の教えを咬みしめましょう。「鹿を遂う者は山を見ず」といいます。調子がいいときには調子に乗るのが常である。順風には帆を上げるのが鉄則です。テレビでは「いつやるか、今でしょう」が流行語になっていますが、それは基礎が伴ってのことです。しかし、順風満帆だからといって調子に乗ってはいけません。突風に煽られることがあるかもしれないし、いつ逆風に転じるとも限りません。禍福は糾える縄の如くともいいます。悪いこと、いいことは代わる代わるやってくるものと心得ておくべきです。調子がいいときほど油断しやすいのです。慎重を期する時かもしれません。設立以来の大型工事の受注があり、以後調子が良好です。心を引き締め、情勢を判断して謙虚に行動しなければならなりません。そして共に楽しみながら仕事をすることです。

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