IWABEメッセージ
第255回 匠になれ
匠というのは「最高の仕事をする人」のことをいいます。全社員が匠になることを念じてこの文章を纏めます。この一字は日本らしい言葉です。「伸びている会社」には必ず多くの匠がいます。電算による経理業務、安全を守る指導者、そして現場での技術者等全ての能力で目的のため前進する集団。これこそが建設業の匠です。それには必ず「3つの念」を持たなくてはなりません。それが会社を発展させる基本であり育成させる教育だと思います。1つは、「執念です」。成功するまではやめないという執念です。「なさずんばやまず」という強き思いと完成させるまでは何があってもやり抜くという心です。いい加減に仕事をしている人は匠にはなれません。2つ目は「丹念」だと思います。丁寧、真心を秘めるということです。仕事に手抜きをしないことが丹念です。(まごころをこめ、念を入れること、細心の注意をしてよく扱うこと。)3つ目は「情念」でしょう。情けのある人ってどういう人を思い浮かべますか。思いやりがある人。愛情が深い人。思いやりがないといい仕事はできません。つまり、コミュニケーション能力ともいえると思います。(言葉や文字などで意思の伝達を行うこと。)その能力というのは、人間だけのことではありません。情報も機会も、この能力がないとキャッチできません。それはチャンスを活かせないということです。それぞれの部署で匠をめざし、すばらしい仕事をする人材はこの私ですと言える集団こそが会社です。すなわち、自己維新です。それこそ本当に大切なことは、「与える人になる」ことです。会社は何もしてくれないとかいろいろ自己主張ばかりいっている人は、まるで子供と同じです。これは、ものすごく大事なことだと思います。何かしてくれないかという人ばかりでは組織が衰退します。何が出来るかと考える集団が発展していくと思います。自分の周りの人に何が与えられるかと考え、この視点を持つことが維新です。(物事が改まって新しくなること。)
さあ、 楽しく「人に与えて」仕事に向かいましょう。