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第270回 鶴瓶師匠の秘密

 毎週月曜日の夜8時には必ずテレビの前に座ります。それは楽しみにしてるテレビ番組「鶴瓶の家族に乾杯」がスタートするからです。全国各地が旅の場となり、人々の明るさと鶴瓶の人柄が番組を盛り上げています。老いも若きも共に肩を抱き合い、どの家庭にも遠慮会釈もない。これはおもしろい。そこには下積み時代に若手芸人をバカにしたイベント会社の社長に腹を立てて、出演をキャンセルし、売れてから再び依頼された同じ会社の仕事を受けないという心持ちがあるからでしょう。「弱い立場の人間には高圧的で、売れてくると態度を変える。そんな人間とは仕事をしたくない」と面と向かって断る硬骨漢です。そうかと思えば街中で高校生に気さくに話しかけ、一人一人の頭を撫でてスキンシップ。声をかけられた生徒は最初ガチガチに緊張しても、鶴瓶が去った後は、思わず笑みをこぼす。少し開いた向かいの窓から老女がにっこりと口に手を当てる。すばらしいのは、高校で講演会を行った際には、その生徒たちの卒業式にわざわざ電報を打ってくれたといいます。たった一度の講演をしただけの遠方の高校生たちのために「卒業おめでとう。お日さまに干した座布団のようにあったかい人になって下さい。」何かと破天荒な芸風が話題になる鶴瓶ですが、人を笑わせるだけでなく笑顔にする芸は本物です。新聞の芸能サロンに書いてあった記事をなにげなく読みましたが、彼を好きになった原因でもあります。
 交通安全の基本は自動車教習所の教えが正しいのです。自分の首と目を大袈裟に動かして安全確認をさせる。運転に慣れてくるとその動作が甘くなってきます。そのサイクルは受講後3ヶ月。そして3年目だそうです。安全運転の心得は速度の問題ではありません。少々スピードが出ていても、車間距離を正しくとっていれば大事故にはなりません。逆にどんなにゆっくりと走っていても車間距離が短ければ、いざというときにブレーキが間に合わなくなります。要は自分の車の前後左右にほかのクルマ、歩行者、障害物がないかと確認していれば事故は起こらないのです。なんとそれだけで事故の90%がなくなり安全に繋がります。どうか車間距離を倍にしましょう。ご安全に。

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